「勝つ投資 負けない投資」を読んでみた。

まさに誰もが知りたい投資方法。タイトルにつられて買ってしまいました。
この本の構成は、25億を稼いだ個人投資家(片山晃さん)と、巨大ファンドと運用する機関投資家(小松原周さん)といった、タイプの異なる投資家が自分の運用方法・考え方について紹介するといったもの。

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はじめに書いてくと、二人の投資方法は若干の違いがあるものの、デイトレードは否定的です。こういった点で、私の考え方と近く、読みやすかったですね。投資方法の違いは、自由に売買できる個人投資家と、自由度の低い機関投資家としての違いが出ているのでしょうか。
この二人の投資方法で似通っている点は、下記の3点
1) トレンドを掴むために、アンテナは常に広げておく。
2) 投資する企業について徹底的に調べる。
3) PER、PBRといった指標だけにとらわれない。
といったところ。
ここで気になったのは③です。私なんかは、四季報のPERで「おっ、割安‐」なんて安易に判断しているのですが、確かにこの本を読む限り、PERだけで割安と判断するのはダメだなと感じてしまいますね。
本書で紹介されている投資判断の基準は、
・EPS(1株当たりの利益)
・理論株価
・配当割引モデル(Dividend Discount Model)
・CDF(Discount Cash Flow Model)
・ビジネス競争力を測る(ファイブ フォース分析)
・ネットD/Eレシオ(財務体制の脆弱性を測る)
・RSI(Relative Strength Index)
実に沢山あります。
一つ一つ説明するにはこのブログの余白はあまりにも少ない。
(説明したくても私があまり理解できていないので気になる方は是非、調べてみてください。)
この本には、こういった判断基準としているものの紹介や、二人の投資家が経験的に使っている「トレンドを掴む方法」や「成長する会社、落ちぶれる会社の特徴」など、今後注視していきたい考え方やモノの見方が多数書かれています。
最後に、二人の投資方法は最初にも書きましたが、若干の違いがあります(ポートフォリオを組むことの意義や、損切やドルコスト平均法、というかナンピン買へのスタンスなど)。
本書によると、投資で成功するには、自分の方法を確立することが大事なんだとか。そのためには、やっぱりいろいろな本を読み、実際に投資をしてみて経験し考えることが大事なのでしょう。このブログが読んでくれている人の投資方法の選択肢を増やすことに、少しでも貢献していることを願うばかりです。

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