「株で勝ち続ける人の常識 負ける人の常識」を読んでみた。

今回もタイトルに惹かれる本ですね。タイトルでつい買ってしまいました。本書は、筆者の設定した50の項目について、勝つ投資家はこう考え、負ける投資家はこう考えるといったように結論を書き、そのあとに2、3ページほど使って、なぜそんな結論になるのかを解説しています。
投資指標やテクニカル分析の使い方といった本ではなく、投資についての考え方やスタンスを学ぶ本になるでしょうか。

スポンサーリンク



50のショートストーリーで構成されているようなものなので、大変読みやすいのが特徴ですね。
50項目もあるので、人によっては受け入れられない考え方もあるかもしれませんが、自分の投資スタンスを見つめなおすきっかけとするにはいい本かと思います。
そう考えると、実際に運用していない人が勉強のために読むのではなく、運用を始めて少し経った人が読むべき本といえるかも。
この本を読んで、私が特に印象に残ったのは、以下の二点です。
① 普通の個人投資家にポートフォリオは必要ない
極端な意見のようですが、本書を読むと納得する内容でした。何億もの資産を持つ投資家ならば、ポートフォリオを組み低リスク、低リターンの運用であっても十分な額が手に入るでしょうが、普通の個人投資家はそうではありません。少額の運用しかできないならば、ある程度リスクを取り大きく増やす運用を目指さなければ、リスク資産にお金を預ける意味がないということです。
② 投資理論は一つの方法に固執しない。
これは、マクロ経済、ファンダメンタル分析、テクニカル分析を状況によって使い分けるという意味です。この本の筆者は、マクロ経済を重要視しているのが一つの印象です。もちろん筆者も、マクロ経済学を学べば、なんでも上手くいくとは書いてはいません。本書を読んだ後の私の投資のスタンスは、まずファンダメンタル分析で購入する株を絞り込み、テクニカル分析で購入するタイミングを見極める。マクロ経済は勝負に出るタイミングを計るために意識しておくといった所でしょうか。
まぁ、この考えも今後変わっていくかもしれませんがね。
正直、本書は50も項目があり、それについて良い悪いの判別を行っているため、中には受け入れがたいものもあるかと思いますが、投資を経験して読み直してみるとこれまで気にしていなかった項目の内容がしっくりくるなど、違った見え方もしてくるように思います。
また気が向いたときに、読み返してみようかなと感じさせる一冊でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました