「金利を見れば投資はうまくいく」を読んでみた。

マイナス金利を導入したから、長期金利が〜。アメリカが利上げをしたから為替が〜。と、金利が投資の判断に重要であることは何となく分かってはいたのですが、実際なぜ重要なのか分からなかったため、購入した本になります。

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この本によると、金利は鉱山のカナリアだとの事です。経済に悪い兆候があわわれた時に、一番最初に反応するのは金利であり、金利の流れを注視しておけば、景気の後退期、回復期をいち早く察知し、投資で利益を得られるのだそうです。
本著は、金利にはサイクルがあることを前提としています。まず、どういったサイクルがあるかの説明があり、その上で米国・ヨーロッパ・日本はこの景気サイクルどの段階にあるかを考察するというのが大まかな流れとなっています。
ただ、個人的にはこの金利のサイクルについて、今後も今まで通りに当てはまるのかは疑問といえば疑問ですね。
本著の景気サイクルの中には信用サイクル言うものもありまして、これは、企業の信用力から見た景気サイクルで、簡単な流れにすると、
「企業の財務が健全だから低金利になる→銀行からの借入が活発になる→借入拡大で信用力が低下→高金利になり借入縮小→借入を減らして財務を健全化→信用力回復で、低金利、借入活発化」
と言ったものなのですが、日本の場合は、量的緩和、マイナス金利で強制的に銀行から企業への貸し出しを活発化しようとしてるわけで、単純にこれまで通りと考えるのは、危険かなーと言うのが個人的な感想。
(これまで銀行が貸し渋りすぎていたといえば、そうかもしれませんが、、)
ただ、日本の量的緩和、マイナス金利に危険因子はあるとしながらも、現在の日本の状況は、金利から見ればリスクオン局面(景気拡大期)らしいです。IMFが2015年10月に発表した内容でも日本はリスクオン局面初期に位置付けている様で、積極的に投資するべき時期であるらしいです。
あくまでも景気を見るためのツールの一つではありますが、金利については今後も勉強を続けたいところですね。本著では金利についての大きな流れだけで、細かい部分は分からなかったため、もう一冊基礎から勉強できる本を買いたいと思います。
書いていて思いましたが、日本の量的緩和・マイナス金利は、上記のように銀行の貸出を強制的に行わせるものという認識で正しいのだろうか?もちろん他の効果(円安とか)も狙っての事だとは思いますが、この辺りも勉強したいですね。私のスペックでそこまで手が伸ばせれば、ですがね。

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