企業価値の神秘 コーポレートファイナンス理論の思考回路を読んでみた。

これまでの記事の中でも書いてきましたが、単純な割安指標に頼るのではなく、企業の価値に注目した投資がしたい。
「何の会社かはよくわかんねーけど、安かったから」みたいな、人に説明しにくい方法ではなく、「この会社はこんな仕事をしていて、オレの計算ではこのくらいの株価が適正だから、今が買いなんだよ」みたいな
頭のよろしい理由で投資がしたいと思って読み始めた本。
今までも、こんな本は探してはいたんですが、中々見つからなかったんですよね。
投資とは違う棚にあったものをたまたま見つけました。

パラパラーとみると、計算式やらグラフやら、株の本ではないかのようだ。
コーポレートファイナンス理論という学問の本をなのるだけのことはありますな。
今まで、成功した個人投資家たちの投資方法について書かれた本ばかりだったので、こうした学問としての立場からの知識ってのも面白そうではありませんか。
と、思っている時期が私にもありました。
読んでみると、とにかく難しい。いや、難しくはないんだが、頭の中で整理できない。
数式がいっぱい出てきて、その数式も単純な足し算引き算ではなく、高校数学で使うような数式なので、本を読むだけでは頭に入ってきませんね。
(無限等比級数なんて言葉、久しぶりに目にしたよ)
Aという式が考え出されました。その後、Bという式も考え出されました、B式によって導き出されたC式をA式に代入するとD式が導き出されますねみたいな。
式自体も、無限等比級数とかなんで、ノートにメモして、実際に自分で式の代入しないと、整理できませんね。
受け付けない人は、まず途中で読むやめてしまうと思う。
で、その難しい本を読んでみた結論として、この式の通りに算出した株価で投資をすれば、億万長者に成れるかっていうと、、、、成れないと思うなぁ。
この本にも書いてありますが、計算で出せる株価って、市場に参加するすべての人が、 正確な情報を入手でき、全員が完全に合理的な行動をしている社会であればこの価格になるってものなので、現実世界での価格を示したものじゃないんですよね。
(学問ってのは何でもそうですが、まだまだ道半ばって感じ)
本書でもその点については触れられていて、前半で企業価値(株価)の計算方法、計算式の説明した後、じゃあ計算通りの株価にならんのはなぜ?ってものを後半で説明しています。
(現実世界での株価の動きはこうやって解釈すればいいんじゃないかとか、長い歴史の中で、いろんな学者が研究してきたんですな)
興味深い内容の本ではありますし、経済学部の人であるならば、知識の整理に使えるのかもしれませんが、私は別に経済学が学びたいわけでは無い。
株価を、算出、したいのです。儲けたいのです。ラクに。
まぁ、流石に、完全な株価を算出ができる計算式が、本屋で買える本なんかに書いてあるわけはないか。
億万長者になれる必勝法ではありませんが、せっかくなので、投資には活用していきたい。
元々長期投資がメインなタイプなので、全く無駄な知識ってこともないはず。
(短期投資の人には全く役に立ちませんね。)
長期でじっくりと、会社本来の価値が評価されるまで保有していればいずれ、算出された理論値に漸近していくんじゃないかなと思います。
現実の株価と一致しないとは言っても、その企業にそれだけの価値があることは確かですし。
株で勝ちたいなら、周りが気付いていないうちに、価値ある企業の株を買いなさいとも言いますし。
じっくり待っている間に、大不況とかが来たら、もう運が無かったとあきらめるしかないですね。
まぁ、この場合、不況による会社の収益減が予想されれば、企業価値も低下するので、損切はしやすいはず。
(株価を再計算してうま味がなくなったら売りだ。)
結局、一番いい取引方法は、割安で放置されている企業を見つけておき、テクニカル分析で買うタイミングを見計らって、勝負に出るってことになってしまうな。
結局はテクニカルも大事ですよと。

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